NAPALM DEATH

MITCH HARRIS

遂にNAPALM DEATHメンバー3人目に突入!!(初期メンバーのBILL STEERを入れたら4人目!)ギターリストの枠に収まらないヴォーカリストの側面を中心に色々と他では聞けない内容です。 1時間を越えるロングインタビュー完全版をどうぞ!!そして、最後は感動します。

Interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIA.inc代表)
Interview. MITCH HARRIS (Gt/Vo)
photo. Masayuki Noda
NAPALM DEATH Official Web Site:http://www.napalmdeath.org/

HIROMI
僕は今までにシェーンとバーニーにインタビューしてきました。<NAPALM DEATH>としては3人目となります。或る意味で僕は今回が1番楽しみかも知れません。

それはやはり基本的に先程の2人が基本的にプレスに多く登場しているって理由も有りますが、何よりヴォーカリストとして僕は貴方の歌声が大好きだからです。

スクリームと表現した方が良いのかも知れませんが。とにかく貴方のギターとヴォーカルが大好きです。

本日は宜しくお願い致します。



MITCH
アリガト!(笑顔)※日本語で言ってくれました。


HIROMI
こちらこそ(笑顔)さて、やはり明確にNAPALM DEATHの活動でMITCHのヴォーカリストとして目立ち始めたのは、1998年にリリースしたアルバム「WORDS FROM THE EXIT WOUND」の時点で前兆は有りましたが、2000年の「ENEMY OF THE MUSIC BUSINESS」が決定的だったと思います。

現在、バンドでの現状はデュアルヴォーカル(ダブルヴォーカル)って意識なのでしょうか?

それともあくまでも自分では「バックヴォーカル」って意識なんですか?



MITICH
自分としては「両立」しているってつもりだよ。

<EXTREME NOISE TERROR>なんかも、ハイとローのレンジを分けてのデュアルヴォーカル編成だった事と同様にね。

BARNEY(NAPALM DEATHのメインヴォーカル)が、高いヴォーカルも担当している事も有るけど、スタジオ制作時に「やりきれなかったパート」を俺が手伝ったのが始まりで、段々と増えていったという感じなんだ。

特にバックヴォーカル的なパートも多かったけど、「BARNEYの音量」に負けていたら、このバンドだと話にならない訳で…(微笑)声量や激しさ…

あと、狂った感じ(笑)はBARNEYと同じ位に頑張っているつもりだよ。

なんで今は割とバックやサイドという意味では無く、彼と並んでヴォーカルをしているって感覚かな?


HIROMI
では、次も近い質問です。

会社でもそうですが、バンドって各パートの領域って有るじゃないですか?

ギターとヴォーカルのフロントマン同士って、特に「入っちゃいけない領域」って有ると思います。

一般的にはヴォーカルがギターを持ち始めて、ギターの領域を侵すってのは有りますよね。

それで解散したのか?って思う前例も有る位です(笑)

僕はそれ位に貴方のヴォーカルが大好きです。その辺の「さじ加減」って気を付けていたりしますか?



MITCH
成る程。でも、俺達の場合は結構「何でも有り」って感じで、曲が完成した時にヴォーカルラインの全体的なヴィジョンが見える時が有るけど、あくまでもメインヴォーカルはBARNEYであって、彼の意見を尊重しなければいけない。

でも、彼のヴォーカルを聴いていて「彼の歌っているパートをギターに置き換えた方が絶対に良い」って思える場面が有れば、それは遠慮なく俺から彼に意見を言っているよ。

歌詞に関しても俺が書いたり、SHANE(ベース)が書いたりとヴォーカリスト以外のメンバーが書いたりする事も有るけど、それを歌うBARNEYが納得しなければいけない訳で…アイツは全てを容易く受け入れる様な奴じゃないんだよ!クソ(微笑)簡単に話は進む訳では無いね。

スタジオでの作業中では『このパートは俺が歌った方が良いんじゃないかな?』ってのは有るよ。

新作だと<THE WOLF I FEED/アルバム“UTILITARIAN”に収録>って曲が有るんだけど、俺が『このパートはメロディーを歌った方が良い』って思ったんだ。

それを歌ったヴァージョンをBARNEYが聴いて『凄い良いね!俺はこのラインを歌うのは難しいからMITCHが歌ってくれよ』ってなったんだ。

勿論、『それは違うよ』って時もあるけどね。

そういう風にオープンなマインドで話を進めていって、そこには「エゴ」ってのは絡んでこない。

BARNEYは、駄目だったら駄目ってハッキリと言う奴だしねぇ…そこで『クソッタレ!』って思うけどさ(笑)

BARNEY自身が凄い最近は「オープンな奴」になっていっているから、そういったやり取りすら楽しめる様になったし、そういった話し合いの中から生まれる「意外性」ってのが、「意外性=エクストリーム性」って部分に繋がっていくんだ。

どんなに激しい音楽をしていたとしても「いつも同じ事の繰り返し」だったら、激しさを感じなくなって当たり前で、2秒の一瞬で終わる様な曲(YOU SUFFER/アルバムSCUM収録)は1回やったら驚くけど、2回目は誰も驚かないだろ?

そういうもんなんだよ。常に「オープンな気持ち」が大切なんだ!


HIROMI
成る程ね!では次の…



MITCH
ヒロ!もう少し加えても良いかな?


HIROMI
あっ!ハイ。どうぞ(笑顔)



MITCH
後はやっぱりやり過ぎない事が大事だと思うんだ。

取りあえず色んな事は試すけれどもTOO MUCHな事だったり…わかるだろ?(微笑)『やり過ぎじゃないか?』ってなったら…それか逆に「先の展開が予想出来る」って思ったら、全部を無しにしていくんだ。

実際に今回のアルバムも最初にやっていた段階だと、俺のヴォーカルが多過ぎるた部分が有って、それだと「バランスが悪い」と感じたので、どんどんと抜いて行った感じだったんだよね。

『OK!MITCH、最高だ!でも、ちょっとお前のスクリーミングが多いぜ!』ってね(苦笑)

そういった細かい事だけど「オープンな姿勢」って事を分かって欲しいなと思ってね。




HIROMI
僕は「やり過ぎ派」なんですけどね(笑)今後、気を付けてみます。

では、ミッチさんは現在42歳ですよね。

確実にこの年齢の自分が何をしているかなんて十代の頃は想像してなかったと思います。

勿論…(※…ココで質問の途中でしたが、MITCHが答え始めます)



MITCH
(大笑いしながら)今年で42歳になったよ!

確かに14歳の頃なんて、こんな音楽(グラインドコアに繋がる初期のハードコア/パンク/メタル)しか聴いてなかったから、当時は何の迷いもなかったもんなぁ…狭い世界だったよ(笑)

今では色んな音楽を聴く様になって、自分の娘が聴いている音楽だって決して悪くないしさ。ラジオから流れる音楽に『これは誰だい?』『RIHANNAよ』『良い歌だね!』『これは?』『PIXIE LOTTよ』『成る程ね!悪くないね』『ならこれは?』『LADY GAGAよ』『BULLSHIT!マジかよ?これってあの曲が元ネタになっているじゃないか!』ってな感じだよ、本当にさ。

『ナイツ ゴナビ~ヨ グッナイ♬』(と、ココでTHE BLACK EYED PEASのI GOTTA FEELINGを歌うMITCH)とかもそうだね!

俺は昔の音楽は知っているだけに、それを繰り返しているなと感じるんだ。

で、<NAPALM DEATH>の番だ。良いかい?

フレッシュだよね、さっきの奴らに比べたらさ(微笑)

俺達の様な音楽をプレイしている連中っていうのは、元を正せば<SLAYER>や<NAPALM DEATH>、<METALLICA>や<CANNIBAL CORPSE>などのDEATHMETALバンドを聴いていた訳だよ。

当然にその辺だけしか聴いていなかったバンドは発展していく事は不可能だよね。

今の俺みたいに、色んな音楽を聴いている方が…例えば俺だったら<SWANS>や<COCTEAU TWINS>や<SKINNY PUPPY>を聴いていたからこそ、そのまま取り入れる訳では無いが、未来を感じるのは事実だね…『ピース!』(微笑)


HIROMI
クックック…さっきの続きの質問しますね。

勿論、ミッチさんが70年代に42歳だったらグラインドコアは存在していないですしね。

さて、少しだけ未来を考えてみて貰えますか?

20年後の62歳になったミッチさんはグラインドコアを演奏していると思いますか?



MITICH
アッハッハッ(笑)


HIROMI
そしてその時は、当時は激しかったオリジナルハードロックやパンクの音楽ですが現在ではオールディーズミュージックとして聴く時代になりました。

グラインドコアも若い時に聴いていた方や、それ以外の同じ時代に生きた方を含めて聴かれ続けると思いますか?



MITCH
素晴らしい質問だね。

……どうだろうね?

今から20年後か…もしかしたら今よりも俺達がリスペクトされているかもしれないけど、流石に今現在の様に60'S/70'Sのロックや、80'S/90'Sのヘヴィメタルやハードロックのようにクラシックロックとしては受け入れられているとは思えないな。

ヘヴィの度合いが違うし、普通の人達にとっては相変わらず“TOO MACHな音楽”であるのは変わらないと思うよ(微笑)

ただ、ずっと<NAPALM DEATH>と音楽の歴史を並べていくと、色んなバンドに影響を与えた…「NAPALM DEATHの役割」ってのは評価されるべきだと思うし。

例えば<MOTORHEAD>ってバンドがいるよね!ヴォーカル的には激しいし、所謂「美しい歌」では決して無いよね。

でも、やっぱり「メロディック」であったと俺は思うんだ。

その音楽史の流れの中で、LEMMY(MOTORHEADのVo.Ba)が色んな音楽の壁を壊しつつ、その後に浮かび上がってくる<NINE INCH NAILS>や<MARILYN MANSON>などのインダストリアル系のアーティストまでの間の橋渡しをしたのが<NAPALM DEATH>だったんじゃないかと思う。

そのインスパイアし、繋げていった事が1番重要な役割だったんじゃないかな?
と思うんだ。

その辺を未来では、ちゃんと評価されていて欲しいなと願うよ。

その後に登場した<THE DILLINGER ESCAPE PLAN>なんかは、当時は『とんでもないカオスだ!』って思われていたけど、今では『普通だよね!』って捉えられている部分もあるので…<MEGADETH>や<ベイエリアのスラッシュシーン>などの激しいバンドが受け入れられ始めた時に、俺達が登場して新たに「音楽の壁」を壊していったからこそ、<THE DILLINGER ESCAPE PLAN>が登場出来て、『普遍だ!』と言われる様になったんだと歴然と有る訳だよね。

64歳になってかぁ…<PAUL McCARTNEY>が『ホエンアイムシックスティ~フォ~♬』(笑)って歌っていたけれど…(※「WHEN I'M SIXTY-FOUR」って曲をポールが作曲してTHE BEATLES時代に発表しています)自分がどうなっているかは、まだ想像つかないなぁ(微笑)

<THE BEATLES>は俺が人生で一番最初に好きになったバンドで、曲の構成的には<NAPALM DEATH>も同じ様な事をやっていると思っているんだ。 わりと簡潔な中にメッセージを落とし込んで、シンプルに伝えようとしているって点でね。

バンドに因っては曲の中に15パート位有って、終わる事には『一体何の曲だったか分からない』って複雑な事をしているのも多いからね。

シンプルに、そして強烈なメッセージを…この2点が<THE BEATLES>に通じる事をやっているのかな?って思うね…CRAZY SHIT! SIMPLEさ(微笑)


HIROMI
そうですか!では…



MITCH
もう少し加えても良いかな?御免(微笑)


HIROMI
(ビックリしながらも)いいえ!是非!



MITCH
もう一つ俺達と比較するなら<RUSH>かもしれない。

あそこまで腕の立つミュージシャンじゃないけど、彼らのキャリアを見ると常に変化して、色んな影響を取り込んで、「面白いもの/フレッシュなもの/モダンなもの」を模索しているところとかね。

アルバム事に「ロック寄り」になったり「前衛的」になったりだけど、聴き返せば新旧問わず「ちゃんとRUSHのアルバム」になっている。

そして未だに「2年おき」位で新譜を発表している…そういう活動は本当に素晴らしいと思うんだ。

あと<KING CRIMSON>も、そうかもしれないね!

時々凄い前衛的な方に走ったり、メンバー変えながら全く違う事を始めたりとか…リーダーの「ROBERT FRIPP:Gt」が<FUTURE SOUND OF LONDON:90年代から活動する英国テクノユニット>や<BRIAN ENO:アンビエント系の代表的アーティストで前衛的過ぎる方>と一緒に活動したり、バンドに戻って今までと違った事をしたりとか。

ああいった活動は本当に良いなと思う…ピュアな活動だよね(微笑)


HIROMI
OKです!非常にためになったというか、気持ち良いお答えでした(笑顔)



MITCH
OK!(笑顔)




HIROMI
では、次の質問です。

僕は会社でもバンドでもどんな事柄だって、数名で集まって活動を続けると、家族構成に近い集団になると思うんです。

やはり「父親」がいて「その女房役」がいる事が重要だと思います。

つまり父親がリーダーって捉える事が出来ますよね。

もし、NAPALM DEATHを家族構成で考えるとしたら、貴方を含めて全員をあてはめて貰えますか?また、その理由を教えて下さい。



MITCH
「父」そして「母」……それ自体がこのバンドのコンセプトだと思う。

バンド自体から全てが生まれているから。

このバンドに「リーダー」って実際にはいないし、それぞれに役割は果たしているけど、全ては分業だからね。

作曲だって半分が俺で半分が誰かってのも有るし、歌詞だって全部がBARNEYが書いている訳では無く分け合っているから。

勿論、BARNEYがフロントマンという存在だから、バンドのコンセプト自体をライヴ中に言葉で伝える訳だし、インタビューで説明する事も多くなる訳だけど、それに関しても俺達はサポートにまわるが、だからといって『何でお前ばっかりが!』とはならないさ(微笑)

ドラマーのDANNY HERRERAは、とにかく「物覚え」が良いんだ。記憶力が半端無いし、チームプレイも得意だから文句も云わないで、黙々と自分のやるべき事をやっていくタイプだね。

俺達は誰かが病気で倒れたらお互いで補うし(今回の来日は実際にベースのSHANEが急病の為に来日出来ず)、本当に結婚した夫婦っ感じが1番近いかな。

バンド全体で夫婦って事さ。

誰が父で誰が母でって訳では無く、バンド自体が一つのカップルって思うよ。

でも、5週間位も小さなバンの中で「ぎゅう詰め」になってツアーしていると、ちょっとした事で『もう辞める!』ってなるのも可笑しくないし(笑)、実際にそれが原因で解散しているバンドも多々有るからね。

今のところ俺達はそういった事が無いが、もしかしたら明日にでも起きてしまって、絶対に無いとは言い切れないねぇ(微笑)

だから来年の事なんて何にも分からないし…取りあえず次のアルバムのアイディアを練っているけど、本当に先の読めない世界で活動しているよ…「綱渡り」だね!


HIROMI
なら、大きな喧嘩はしないようにお願いしますね(笑)



MITCH
いや、喧嘩なんて「しょっちゅう」有るけどね(笑)本当にさ。

しかも喧嘩の原因なんて「バンドとは一切関係無い事」だからね、いつも。

『お前、それは違うだろ?』
『悪かった。OKだ』
『あと、お前の~はクソだと思うから』
『分かった……いいか?取りあえず俺の前から消えろ!』
『よく喋る五月蝿い奴だな』
『だ・ま・れ!…以上だ!』
そんな事は毎回好例だし、兄弟喧嘩と一緒だよ(微笑)でも翌日の食卓には一緒に顔を合わせなくてはいけなくて、口をきかないならきかないで良いけど、そのうち話さなくて訳にはいかない事も有る訳でね…そんな繰り返しだよ。

夫婦の為のカウンセラーがいるけど、側に居て欲しい時もある。


HIROMI
ギャハハハハ(大笑)



MITCH
ちょっと距離を置いて『あの時は悪かったな!』で済むから良いけど、本当に常に我を張って『いや俺は!』って続けていると、いざと言う時に話が通らなくなる(微笑)

小さな時は『別に良いよ!』って譲っておいて、ここぞ!という時は『これは譲れないね!』(足をドン♪と踏んでます)と前に出ていく様にしている、俺は。クックック…(微笑)




HIROMI
頭脳プレイですね(微笑)次の質問です。

現在では良い曲と良いライヴだけではブレイク/又はその人気を継続する事は難しいと思います。

個人としての考えで良いので「NAPALM DEATH」が他の数多く存在するエクストリームバンドの中でも、ずっと注目され続けている理由…つまり独自の個性的な武器は何だと考えますか?具体的に浮かびますか?



MITCH
先ずはアルバム事に違う事をしていこうと考える「柔軟性」だと思う。

このアルバムでは実験性で、次のアルバム時にはオールドスクールな事をしたりとか…そういった考えで動いていたのが90年代の俺達さ。特に90年代の中期は色々な事を実験したよ。

ヴォーカル的に限界を感じていたりしたからね。

で、HIROがさっき例に上げたアルバム「WORDS FROM THE EXIT WOUND」を1998年にリリースした。あそこから乗り越えた気がしたんだ!だから最初のHIROの指摘は間違っていないし、鋭いと思う。

「スピード」を追いかけた時も有ったけど、それで「いけるところ」(※…これは音楽的なクオリティーとして意味しています)も限られてくる。

「ヘヴィさ」を追いかけた時も有るけど、それも同じくさ。

俺達は社交的でミーティングでも色んな話を出来て、誠意が有り、やっている事に無理強いは無い、自然体…そう、オーガニックに活動を続けているからだよ。

俺達は今、最もエクストリームなバンドを目指している訳でもない、尚かつ最も大きな人気バンドになる事を目指している訳でもない。

俺達自身が楽しめる事を目指しているし、追求している。勿論、それをファンが楽しんでくれる事に越した事はないけどね(微笑)

もし、今作がファンからすれば『全然求めているのとは違う!』となったとしても、俺達は納得しているのだから不幸とは思わないよ。幸せさ。

で、次のアルバムはまた違う事をきっとやる筈だから、それは気に入ってくれるかもしれないだろ?そういった柔軟な姿勢でやり続けてきたのが、コレだけの長い間を活動し続けてきた理由だろうね。

同じ事を突き詰めていても、何処かで必ず「限界」が来るし、色んな「トレンド」と闘っていくと必ず消えていくバンドってのは仕様が無い事なんだ。

それは「其処だけ見ている」から、勝手に限界を感じてしまうのが理由さ。

「楽しむ姿勢」を柔軟に続けてきたのが、俺達の個性だと思うよ。


HIROMI
僕はアパレルのセレクトショップをしたり、DJをしたりしています。沢山の色んなジャンルを楽しんでいる訳です。やはりその時期によって好みが変化します。

さっきMITCHさんが言われた通り「アルバム事に違いを」と一緒ですね。

細いのを着たり、大きいのを着たり、メロウな曲を流したり、エクストリームな曲を流したりと。

世界中を廻る<NAPALM DEATH>ですが、基本的にはエクストリームなバンドと一緒に共演が多い筈です。

グラインドコアだけだと嫌だって事は無いと思いますが、実際に自分が出演し、同様にオーディエンスとして楽しみつつ、クオリティーの高いフェスティバルを開催するとしたら、貴方はどんな出演者を選びますか?

本当に自由にチョイスして下さい。



MITCH
GOOD!良い質問だね。

先ず<BJORK>…

次は<APHEX TWIN>…<SQUAREPUSHER><SLAYER><APOCALYPTICA>…

後は…敢えてそこに<R.E.M.>とか…<THE CRANBERRIES>や<S.O.B.>…ちょっと待ってくれ…う~ん…<NAPALM DEATH>だろ。

土曜の夜の20時「サタデーナイト」のメインステージに<NAPALM DEATH>さ!!(微笑)

フッフッフ…そうだ<THE PRODIGY>も入れたいね。


HIROMI
やっぱりエレクトロ系が多いですね。

なら、もしそのパッケージが実現したら、<R.E.M.>のファンが<NAPALM DEATH>のライヴを初めて目撃する訳です。

どんなリアクションすると思いますか?



MITCH
俺の母親や祖母も同じ事を言うんだけど、俺達の音楽を聴いても『音楽は良いわ!でも歌詞が何を言っているかサッパリ聴き取れない』(声を真似しています)って(微笑)


HIROMI
ハッハッハッ(笑)



MITCH
『ナナナ~ナ~!ナナナ~ナ~♪』(smells like teen spiritのサビを鼻唄)と<NIRVANA>を聴いても同じ反応さ。

やっぱり俺達の音楽は普通の音楽を聴いている人達にとっては永遠に「TOO MACH」なんだと思う。

70年代以前の音楽を聴いていた人達からすれば『Oh!MY GOD!WTF IS THIS SHIT!』ってなるよね。(※…WTF IS THIS SHITはスラングで、こいつらは一体なんだ?って感じです)

<R.E.M.>のファンの7割は『何だこれ?サッパリ分からない』ってなるかもしれない。

でも3割は「エネルギー/雰囲気」を感じてくれる人がいるんじゃないかな?って思う。

実際に俺の母親はライヴに来てくれた事が有るんだけど、その時に『ワオ!何を言っているかサッパリ分からないけど、この場の凄いエナジーは感じるわ。メッセージを凄い感じるわ』そして、こう続けたんだ。

『凄い攻撃的な雰囲気なんだけど、お互いを攻撃するって意味では無くて“何かフラストレーションを発散する様な”前向きなものを感じるわ』とね。

それは、自分自身で体験してもらわなければ伝わらないものだから、1度は俺達のライヴを観て貰いたいなと思うよ。色んな人達にね。

1回目ではなかなか分からないかもしれない。圧倒されて終わるかもしれない。

でも、世の中は「SHINY,HAPPY PEOPLE」

(これはR.E.M.が91年にリリースしたアルバム“OUT OF TIME”に収録している楽曲名で、手に手をとって輝ける幸せな人間になろう!って意味に近いです。 実際は中国のプロパガンダで使用されたスローガンを皮肉っている歌詞らしいですけど)

の様な世界だけでは無くて、他の音楽にはこういう世界が有るんだよ!って目を覚まして貰う必要が有ると思う。

俺達の歌っているのは現実の世界だから。現実を思い知らせる為にも<NAPALM DEATH>を観て欲しいし、聴いてみて欲しい。

勿論、俺だって<R.E.M.>の世界観と音楽も大好きだけどね(微笑)


HIROMI
是非、その三割の可能性の為に<R.E.M.>とのツアーを実現させて下さいね(笑)



MITCH
解散しちゃったけどね(笑)俺なんてMICHAEL STIPE(R.E.M.のヴォーカル)と歌う事だって出来るよ!大好きだからね。


HIROMI
あぁ!そうでした…ス、スミマセン(※…正直、忘れていて死ぬ程 恥ずかしかったです。久々に隠れたい程の恥ずかしさでした)

つ、次の質問は簡単な内容です。

貴方が死ぬまで逢ってみたくて、実際に逢ったらガッチガチに緊張しちゃう自信が有る方って誰ですか?



MITCH
<BJORK>…それしか考えられないね!


HIROMI
これだけ長い活動でも、1回も遭遇した事は無いんですか?



MICTH
無いんだよね。

ライブすら観た事が無くて、ロンドン公演くらいなら観れると思うんだけど、いっつも俺達もツアー中で「すれ違い」って感じさ。

<DEAD CAN DANCE>とかも同じ様に逢ってみたいけどさ。

あの二人だったら『Hiii!WHAT'S UP!!』って気軽に挨拶は出来ると思うけど、<BJORK>は絶対に無理だ(苦笑)目の前にいたら何も言えなくなるのが目に見えている。




HIROMI
そんなにですか?ちょっと意外です。

現在、学生でも社会人でも『本当はこんな事をして人生を真っ当したいのに!』と思いつつ、別の道を歩んでいる方は沢山いると思います。

きっと『こんな事やっても成功なんてしないよ…』と恐怖や諦めを感じているからだと思います。

そんな方達にメッセージをプレゼントして欲しいのですが、これほど説得力の有る方はいませんよね。

だって貴方達の音楽は決して理解し易いとも思いませんし、当時は誰だって『無謀だ!成功なんてしないって!』って言われていた筈ですもん(笑)

もしかしたらこのメッセージを読んで挑む方もいるかもしれません。なんて声を投げ掛けてあげますか?



MITCH
分かったよ!

子供の頃から音楽が全てだった!夜にラジオで色んな音楽を聴きまくったよ。

映画<GREASE>(1978年に公開されたミュージカル映画で僕も特に今年再ブームだったからリンクして驚いた!)のサントラも本当に最高だった!!

それで、好きな曲の歌詞をいちいち全部追って、毎日気付くと朝の5時になっていたよ。

そんな毎日を過ごし、眠たい目を擦って学校に行っては『あぁ…キツいなぁ!』って言ってた。

帰って来て眠いけどラジオを付けると『DIOのHOLY DIVERがリリースだって!!?』って、また寝るのを惜しんで夢中になっていたよ。

本当に自分にとっては「音楽が1番大事なんだ!」って小さい時からハッキリと分かっていたから、本当に幸せだと思うよ。

それが人によっては「スケートボード」かもしれないし、「スノーボード」かもしれないし、「絵を描く事」かもしれないけどね。

或いは数学が好きで「学者になりたい」とか「医者になりたい」かもしれない。

どんな事であれ、小さい時に『~がやりたい!』って言い出した途端に、周りから反対されるのは皆同じだと思うよ(微笑)

『大変だぞ?』『競争に勝てるのか?』とか…今だと世の中が不景気だから特にかもしれないが、昔から『ちゃんとした仕事に就きなさい』『奥さんと子供と一緒に家族を作って、地元に根を張って真面目に生きなさい』って絶対に言われるもんなんだよ。どんな事だってね。

実際に夢だった音楽を俺はやっている訳だけど、自分の家族がいない時は何の迷いも無かったけど、自分の子供が生まれた時に3週間もツアーに出てしまう…

『おい!これは一体どうなんだ?』って思った時期あったよ。

でも、考えてみると「土日しかいない普通のサラリーマンの人」と比べて、「まとまっていない時期」も有るけど、逆に「まとまっている時期」も有るじゃないかとね。

これはやっぱり考え方…視点を変える事だと思うんだよね。

何事にも「犠牲」は付き物で、メリットが有れば、デメリットも有る。

そんな犠牲が「音楽意外の何か」だったらまだ良いが、「音楽以外の全て」を犠牲にしなくてはいけない場面だって実際に出てくるんだ。

必ずね!音楽以外の全てがSACRIFAICE(生け贄)になるんだよ。


音楽はもしかしたら他の夢よりもリスクが大きいかもしれない。

自分の夢が何であれ学生は特に「今でこそリスク有る事を恐れないで、自分からチョイスしていった方が良い」と思う。親の保護の元にいるのだから。

俺が今から<NAPALM DEATH>を辞めて『カントリープロジェクトをやりたいんだ!』って簡単に言ったら、それこそリスクが大き過ぎるだろ?(微笑)この年齢だと、どうにもならないよ。

今、16歳なんだったら、十代なんだったら、学生なんだったら、今から別の本当にしたい事や別の勉強したいのであれば、それに向ったり学校に入り直す事だって出来る筈だよ。色んな事が可能だ。

「若ければ失うものも無い」そんな勢いで…

実際に失うのも有るが、その失う事も含めて全てを経験として、自分の財産や経験になっていくから…ドンドンと犠牲を払って覚悟を決めてやっていくべきだと思う。

俺は『大きなチャンスだ!』と思って、アメリカからイギリスに移住した段階で、両親や友達とも疎遠に近い状態になってしまい、親とも今だと2~3年に1度逢えるか?逢えないか?の状況だけれども、それも俺が選んだ…チョイスしたリスクの一つなんだろうね。

勿論、ある意味では何かの時に後悔するかもしれないし、母親にはずっと反対されていたし、実際に『ギターリストになる』って言った時に『Oh MY GOD!あんたねぇ…世の中には何人のギターリストがいるのか分かってる?』って散々言われたからね(微笑)

たしかに母親の言っている事は正しいんだよ。

だけど『今までには誰もやっていなかった様な音楽を俺がやってやるんだ!』って決意の元に続けている訳だよ、今でもね。

生活は当時と変わらず「楽」にはなっていないよ。

一般的には理解し難い生活だと思うよ。

未だにトイレの床に寝る様な…(苦笑)飛行場で何時間も寝る様な生活をしているけども、それを苦だとも思わないって事が以前からリスクを背負っていたお陰だと思う。

勿論、ハードだけど後は身体が持つかどうかの問題だけだよ。あと2~3年は大丈夫だと思うよ(笑顔)





HIROMI
多分、これを読んだり聞いたりしたファン達は、相当に影響を…強いメッセージを感じると思いますよ。

凄い元気になると思うし、僕自身も今聞かせて貰って凄い元気になりました。

凄い「嬉しいメッセージ」でした。有り難う!



MITCH
今となっては、俺の母親も自分の事を凄い誇りに思ってくれているし…そういう日がいつか必ず来るんだよ。

だけど、俺に言わせたら『ちょっとまって!まだ此処が俺の終着点ではないよ!』って事さ。

要するに音楽的にもまだ「出来る事」ってのは沢山有るし、音楽をやらなくなった後の人生って事も将来は有るんだ。

全ての人生は道程だと…過程だと思う。

その中で出逢った人…必ず凄い良い人との出逢いって有るし、「それを逃さない」為にも自分自身をオープンにしておかなければいけない気持ちを忘れないでいれば、自ずと何処かのへ道を次へ次へと導いてくれるのが人生だと思う。

それは「偶発的な事」だからこそ、逃さない為に自分の気持ちを開いていって欲しいと思うよ。



HIROMI
最高です!本当に有り難うございました!!

では、この後もラジオのコメントやフォトシューティング、僕の宝物(レコード達)にサインも書いて欲しいのですが、インタビューは以上になります。

本日のインタビューの感想を聞かせてもらっても良いですか?



MITCH
素晴らしいよ!

最後の質問は自分で答えながら泣きそうになったよ…なんか…本当にね。

こっちこそ最高のインタビューをしてくれて有り難う!!


あとがき
本当に最後は僕も感動しました。内容もそうですけど思い出しながら話をするMITCHの姿を見ていると本当に。結局はその通りだと思うし、僕も同じ様に考え今が有ります。彼のインタビューが気になったら是非<NAPALM DEATH>を聴いて欲しいです。僕だって初めて聴いた時なんて「目眩がして吐きそう」になったんだから(笑)それ位に衝撃だったんだよ。聴覚だけでもね。 先入観を無くして体感してみて下さい。よく考えて!初めてタコとイカ食べた人って凄くない?あのヴィジュアルだよ?どう考えても地球外生物じゃない? 俺は尊敬するよ、NAPALM DEATHやタコとイカを最初に食べた人をさ(笑顔)


■ ARTIST. NAPALM DEATH
■ TITLE. Utilitarian
■ 品番. QATE-10018
■ PRICE. ¥2,520(tax-in)
※…日本盤ボーナストラック3曲収録!!

エクストリーム・ミュージック界の元祖、帝王ナパーム・デス降臨。3年振りとなる通算14枚目の目下最新作!! サウンドはこれまでと同様、強力無比のブラスト・ビート全開爆音サウンド!③では、鬼才ジョン・ゾーンがサックスで参加。 これまで以上にヴァラエティに富んだ楽曲で構成されており、 演奏面でも充実、まさに帝王の名にふさわしい堂々たる作品に仕上がっております。 アルバム全体に漂う殺気だった緊迫感を存分に味わってください。

NAPALM DEATH - The Wolf I Feed (OFFICIAL VIDEO)

NAPALM DEATH - Analysis Paralysis (OFFICIAL VIDEO)

Photo Gallery

そして、GRIND COREからPOWERPOPまでオールジャンルで選曲されるクラブイベント「 COLOUR SCENE 」。次回開催はコチラ!!


- NEW -

『 COLOUR SCENE / SCOTT GOES FOR 』

2012.10.26(fri) at LIVEHALL GOLDEN PIGS:BLACK STAGE
SP Guest : SCOTT GOES FOR / the hills

DJ: HIROMI ENDO / EGUCHI (COLOUR SCENE)

OPEN / START 19:00〜
(19:30〜the hillsライヴ、21:00〜SCOTT GOES FORライヴ予定となっています。)

Ticket:前売り ¥2,500- 当日 ¥3,000-(共に1ドリンク付き)
当日は会場内にキッズスペースも設けさせて頂きますので、是非ご家族で遊びにいらして下さい(小学生以下の入場は無料とさせて頂きます。)

お問い合わせ先:GOLDEN PIGS 025-201-9981 PROVEN 025-229-3266 FUNNYSWEET 025-229-1226
※ イベントに関するお問合せはコチラまで

今回のインタビューの内容も近日放送予定!!その他、インタビューページでは紹介しきれないアーティストの生の声も多数放送中!
radio program『HAPPY TOGETHER』
パーソナリティーの「遠藤 博美」が送る、新感覚ROCKバラエティ番組! FM KENTO(76.5MHz)にて、毎週金曜 19:00~20:00 ON AIR。

お持ちのPC / スマートフォンからも専用のアプリ取得で、 全国何処からでも聴く事も可能!
詳細、毎週の放送内容はラジオページをチェック!!



























PROVEN




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