KENZI

衝撃的なメンバーで新たなプロジェクトをスタートしたKENZI氏(ANTI FEMINISM)。代表遠藤、夢のインタビューが遂に実現!!


Interviewer 遠藤博美(SIDEMILITIA.inc代表)
interview. KENZI(Vo)
All photo. 根岸 秀男(HEDEO NE GISHI)
ANTI FEMINISM Official Web Site:http://www.anti655321feminism.jp/

中学生時代から大好きだった創成期ヴィジュアルシーンの前線をはちゃめちゃに暴走していたけんちゃん(現在はKENZI)とお話するとは思っていませんでした。 最初の連絡を頂いた時の『ただ友達になってご飯でも行こうよ!!』と声をかけてくれた事が印象的です。そんなアーティストは居ないもん、今まで。 NAPALM DEATHやOUTRAGE同様に、自分の思考の根源を確認出来た様な内容です。読んでいる方の「動く切っ掛け」が此処からになりそうな予感。


● ・・・まさかインタヴューが出来るとは思ってもみませんでした。 もの凄い嬉しいです。沢山の「刺激」を音楽だけで無く、お話からもお聞きした いので宜しくお願い致します。

なんでも聞いてください。僕も嬉しいし光栄に思ってます。

● 先ずは此処からお聞きしたいと思います。<かまいたち>時代の事です。 僕は中学時代にリアルタイムで体感していました。コレは僕の持論ですが、あの 「ヴィジュアル系・ムーブメント」は 76年イギリスで起きた「オリジナルパンク・ムーブメント」と同じ状況を日本 で起こした現象だったと思っています。「派手な格好や髪型/音楽性の広さと簡 素さ/バンド自体が短命」といった共通点がいくらでも出てきます。 本人としてはそれを聞いてどう思いますか?

パンクが好きだからそう言われると、それもありかなと。<かまいたち>は偶然の産物。僕がおもちゃ好きやから、バンドに導入したり、まわりと一緒がいやだったからね。衣装も男がスカートはいたり・・・。今はそんなんばかりのビジュアルシーンやけど当時はいなかった。ラバーソウルをこっちに持ってきたのは<かまいたち>だよ。難しいことできないから簡単になる。音楽がしっかりしてないし、リーダーの僕は音楽嫌いやから限界になる。だから短命になる。そんだけのこと。今となっては、短くてよかったと思う。

● 上記の感覚の僕にとっては、KENZIさん達はイギリスの当時の若者にとっての <SEX PISTOLS>と同じ存在なんです。 大体、名前からして<かまいたち>ですもん。日本語で更に“ひらがな”ですから ね!!

ひらがなのバンド名も当時はいなかった。<すかんち>が、いはったぐらいかな。これも僕が妖怪が大好きだったからで。当時のバンドマンってナルってる人ばかりやから、そんな人はひらがななんてつけない。ダサいって思うから。横文字がかっこええと思ったはる。こっちからしたらそっちがダサいわってなるからね。そら 話しも合わないよね。

● あの時代は、80年代初頭のジャパニーズハードコア/ヘヴィメタルを見てきた若 者が「より過激を求めて」過剰に動いた結果で有ると僕は思っています。しかし 現状は何処か「美醜の両面」あって成り立っていた筈なのに「美」の部分のみ強 く残っていった気もしています。勿論世代としてハードコアでは無く、<KORN> <MARILYN MANSON>等の“ヘヴィロック”や“インダストリアル・ロック”の影響も 有るのは解りますが・・・。 その辺を本人の自覚はないかも知れませんが「オリジナル世代」のKENZIさんか ら見ると、どう写っていますか?

DPS・アンチフェミニズムをやってるから今の世代のバンドの子とも一緒にしますが、今こういう曲がうけてるとか、こういうスタイルがうけてるとか、オリジナルが昔に比べたらないですね。本当はみんながこうしてるから俺らは違うとなるのに、そこに入ってしまう。結局、なにがしたいのかわからないから、すぐぶれる 。ぶれない人間は強いよ。いつも僕が思うこと、発想の転換を考えな。

● 今でもそうですが、KENZIさんの変わらない惹かれる部分で有る「天の邪鬼」な 性格をお聞きします。 僕は流行する事柄や物って、決して格好悪いと思っていないです。 ただそれを自分でしたりするのって、流行っているからこそ一番人口が多い筈な ので逆に「格好悪くなる危険性/難易度が高くなる」事実を、近年気付いていな い人達が多いと思いませんか? それと最近の『一番“はちゃめちゃ”(天の邪鬼)したなぁ~』って事を幾つか教 えて下さい(笑)

天の邪鬼ってさっきも言ったけど発想の転換なの。『客席にダイブしたら お客さんが危ない』って言われたから自分のドラムセットにダイブしたり。当時黒系って言われる時代になったから俺らは赤系って。みんな赤い髪して赤い特攻服着て、機材車まで赤で。やっててだんだんわかってくると思うよ。なにかが違うって。わからない人は1、2年でバンドやめるよ。はちゃめちゃなことは、最近まじないなぁ。20代は勢いでなんでもできた。今はそのパワーが普段は出ないね。丸くなったとかでもないよ。人としてとか言ったら周りから人違うやんって言われるし(笑)。ライブでは出るよ!蛍光灯での傷をまた勲章が一つ増えたって仲間に笑いながら言ってたら、『はちゃめちゃですね!』と言われますが(笑)。

● 不景気→無難なカルチャーが定着 好景気→様々なカルチャーが勃発 これは歴史的前例の有る事です。でも僕はたとえ好景気になっても変わらないん じゃないか?と思っています。 それとも、局部的では無く「大きなシーン」として、とんでもない事がまた起き ますかね?

悲しいけど起きないと思う。起きるにはすごいパワーが必要とされるし共感する人がいなければ無理。僕も負のパワー・ダークサイドの人間達と社会を変えたい、そのために狂神党と言うフレーズがでてきた。世の中をひっくり返したいと本当に思ってますが。もう、音楽シーンの話しではなくなるからね。(笑)。

● 僕にとっては「妥協」になりますが、 KENZIさんに取って、身近に有る「恐い事柄/感覚」って何ですか?

このまま死んでいくのかな?とか考えると恐くはないけど、このままでいいのだろうかな?と。もう一度、思いっきり胸いっぱいに自分を狂わせる動きをしたく思う。人一倍生きてるって感じたいですから。がむしゃらにね。

● 何故この様な、過去の活動の中でも特に過激な活動を「バンド」では無く「プロ ジェクト」として活動しているのですか?危険過ぎて、他の人達を巻き込みたい 無いから?(笑)

いや、アンチフェミニズムは僕の考えを100%しているからメンバーにすると悪いなぁと(苦笑)。だって、僕がパフォーマンスしている間ずっと同じリフをくり返してやるってしんどいし。DPSはリーダーですが5人でいろいろ考えるからまた違う。でもバックメンバーもアンチフェミニズムの一員・メンバーやと思っ て毎回やってるしメンバーもそう思ってやってくれてますから。だから、お客さんが10人でも、もちろん手抜きはないし。この前、大阪の無料ライブでも、頭で蛍光灯割って流血して血まみれで叫んでた。

● あとみんなが一番気になっている事の一つだと思いますが、新たなバンド<THE KILLING RED ADDICTION>についてです。アレだけの濃厚なメンツですので、音 楽性とか想像つきませんが一体どんな切っ掛けで活動が始まったのですか? 4人でいる時はどんな感じなんでしょうか?今後の予定を含めて教えて下さい。


※THE KILLING RED ADDICTION・・・09年に突如始動したバンド。メンバーにダ イナマイト・トミー(ex-COLOR)、TATSU(ex-GASTANK)、TAIJI(ex-X/ LOUDNESS)そしてKENZIの4人組。余りにも豪華で、余りにも情報が少ない (笑)謎多きバンドです。


はじめは、トミちゃんの個人的なことで3人に連絡が。で、一緒に外国に遊びに行こうやって。なんでかはトミちゃんがちかじか言うと。で、TAIJI、 TATSUは、本物のロッカーやし。音楽性とかはもういいの。ぶれない4人が集まった時のパワーが大事。だってリハーサルなんかしないし飲みの方が時間が多い!TKRAも社会的な影響を与えるバンドとして活動したいと思う。アンチフェミニズムが俺一人なら、TKRAは4人でって。同じ世代で戦ってきた仲間であり、戦友でも あるからね。12月29日大阪HOLIDAYでやるよ。来年のライブも決まってるけどまだ発表できないから。ごめんね。謎の多いバンドにしたいんだから。

● 海外のツアーを決行したKENZIさんですが、戻ってからの感覚は変わったと思い ます。 それこそ『永住しようかなぁ~』と思ったとしても“感覚で生きる”KENZIさんな らオカシク有りません。 しかしながら海外でライヴをしたからこそ、現在の日本の格好良さ/格好悪さが ハッキリと解った筈です。 それはどんなところですか? ※オモチャはやっぱり日本製が最高!!とかは禁止です(笑)

(笑)学んだことはあっちの人は自信をすごくもっている。日本人はすぐ弱気になるやん。ドラムバトルしょうぜ!言ってくるから楽器屋さんでしたんだけど、俺もたいしてうまくないのにすげえって。で、そいつは、初心者程度(汗)。自分にプライドも持ってるし。全然、日本人のバンドの方がすごいと俺は思う。ただ 、精神面が負けていると思うな。

● KENZIさんが89年にアルバムデビューしてから、20年の月日が経ちます。 同時期に活動していた仲間で今も活動を続けているのは少なくなったと思います が、1番の違いは何だったと思いますか? その当時からの仲間で、今でも交流の深い方はどんな方がいらっしゃいますか?

バンドって一人ではできないし、たまたま僕はまだ一緒にやるメンバーがいるからかもしれないけど。うまい、へたより魅力があるかないか。魅力のある人にはついてくる人がいるとおもいます。それが答えかな。それは音楽の世界だけでなくどこの世界でも同じ。会社でもそうだと思う。僕なんかが偉そうには言えませんが。当時からの仲間はいっぱいいますが、TKRAのメンバーもそうだし、GEORGE(LADIESROOM)とは、一緒に野球もしてる。4月に3バンドでツアーにまわるAURA。test-No.のRYO・DEN(exBY-SEXUAL)もそうだし。あっ、仙台行きますよ。いいだしたら切りがない。

● KENZIさんが今一番想像していて危ないからこそ「してみたい事」って何でしょ うか? またKENZIさんの中で「POP」と言ったら、何を浮かびますか?

車に乗ってステージに突っ込むとか、ドラムセットに爆弾しかけてドラムソロ終わるまでに爆発してしまうとか。  POPとはわかりやすいこと。音楽だけじゃなく行動も。俺の中では、POP=バカっぽいかな。流血するのもPOP。だってわかりやすいやん。血がだれでも痛いってわかるもん。

● 恒例の質問になります。<ANTI FEMINISM>のオリジナルナンバーしか演奏しな い「架空のカヴァーバンド・メンバー」を 各パートチョイスして下さい。 おふざけ無しですよ。

いやいやめっそうもない。こんなバカげたバンドのメンバーなんて簡単に決められませんね。曲よりも蛍光灯にダイブするとか、そっちがメインだから。血を流すことになるから。心が痛くなるなりますから。

● 有り難うございました!! これを読んでる「これから何かをしでかしそう」な人達にメッセージをお願いし ます。 あと、僕にもメッセージ/インタヴューの感想をお願い致します(笑)

絶対ぶれないでほしいです。それだけです。 HIROMIさんのすごくあつい気持ちが大好きです。早く会いたいし、ゆっくり語りたいです。その楽しみを力にがんばります。これからもよろしくおねがいします。

● 有り難うございます。これからも聴き続けますし、見つめて行きます。 来年のCOLOUR SCENE(2010年1月29日)でお逢いできる事を楽しみにしています。改めて言わせて貰えれば・・・ 『KENZIさん、超格好良いです!!!』(笑)


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