TOKO FURUUCHI

日本で1番好きな女性ソウルシンガー古内東子さん。2度目のインタビューに成功。歌詞だけで無く解答の言葉すら美しさを感じます。最新アルバムの話を中心に幅広い内容になっております。是非♬


interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIA.inc代表)
interview. 古内東子
古内東子 Official Web Site:http://www.tokofuruuchi.net/

HIROMI
2度目のインタビューをさせて貰える事をインタビュアーとして光栄に思いますし、個人的は夢心地の続きがみれて幸せです。有り難うございます。 本日は宜しくお願い致します。 早速ですが、4/29(金・祝)東京国際フォーラム ホールで行われたコンサート「透明」公演は、いかがでしたでしょうか?


古内
今回は一夜限りのホールライブでしたが、バンド、スタッフ、お客様、そして私、の気持ちがひとつになれたような、そんな 充実感のある余韻が残るライブだったと、生意気かも知れませんがそう強く思いました。あの何とも言えない感覚をずっと忘れずに、今後もいいライブをしたいです。

HIROMI
先日リリースしたばかりのアルバム「透明」を気持ち良くゆっくりと聴かせて貰いました。 それにしても難しいタイトルです。透明=無色とも言えますが、実際、側に物が有れば透けて色が浮かび上がります…アルバムの楽曲として言葉にするならば「物」では無く「気持ちが揺れ動いた」だけで何色にも変化しますし、今の情報が溢れている時代で透明は実は何よりも不可能に近いです、 誰もが気付くのがジャケットでの表情やタイトルの変化です。 セルフプロデュースだからこそ、この様な変化になったのですか? それとも、近年の作品が外部のプロデューサーとのケミストリーで、あの様な雰囲気だったのですか?


古内
確かに透明、という色?は最も難しく、持たれるイメージも人それぞれですね。子供のように純粋無垢、というのではなく、 あらゆるものを通過して浄化して、最終的に手を伸ばしたくなる色かな、と思っています。成長した大人だからこそ、憧れる色。 不可能に近いからこそ、少しでも近づきたい、と思うのが、透明、でしょうか。 セルフプロデュースしたことによって、よりシンプルなサウンドになったのは事実かも知れません。 曲が自分の頭の中に浮かんだ状態に、ほぼ近いものを音にしていったので、華美なアレンジは不必要だと思いました。

HIROMI
僕は古内サンの全てのアルバムを持っています。 今作で一番に感じた事は、今までの作品は1曲の中にストーリーとして1~10の展開が有った様な気がします。今作でいったら7曲目の「できない」がそうです。 ですが、全体的に今作は部分部分の感情にフォーカスを当てる、細かく例えると恋愛の感情ストーリーの「この曲/ストーリーは4と5」「この曲/ストーリーは7と9」の部分にフォーカスを当てる感じがするんです。 初期~中期までが映像とすると、近年は写真の様なイメージです。 この変化は技術や経験による描写の精度が上がった/そぎ落としたピュアでシンプルな表現とも捉えます。 この辺はどう思いますか?


古内
含みの美学、みたいなものが最近の私の歌詞には表れているのかも知れません。ディテイルを説明し過ぎず、でも画が浮かんだり、自己投影できたり。少し余白があった方が、気持ちを込めやすい気がしています。「できない」は最近やっている弾き語りで、 なかなかご好評をいただいております。(笑)
歌詞がさらに入りやすいのでしょうね。

HIROMI
コレは誰もが思っている願いだと思います。 国内/海外問わず、名盤を作品を「完全再現」するツアーです。 やはり永遠に古内サンの新作に比較され続けるであろう名盤「HOURGLASS:アワーグラス」や「恋」が一番リクエストも話題性も多い筈です。 活動を続けるミュージシャンだと「後ろ向き」と捉える方も多いと思いますが、アーティストとして興味は有ったりしますか?


古内
考えたことがありませんでしたが… ライブではいつも多くのアルバムから選曲するのが大変ですから、そういう意味でいうとラクそうですね~

HIROMI
もしするのであれば、古内さんはどのアルバムがしたいですか?


古内
「Hourglass」、「魔法の手」など、海外ミュージシャンシリーズは、おもしろそうですね。日本人以外とライブはやったことがないので。

HIROMI
「恋愛」というテーマは、最もプライヴェートな題材だし、音楽を聴く人達が共感したり反映したりする題材でも有りますよね? 前回のインタビューでは、『恋愛の曲以外の書き方がわからない』と答えて貰った時に、凄い格好良いなぁと思った僕ですが、此処までの恋愛について考え、連想し、作品に落とし込む作業をしていて、現実の古内東子さん自身の感覚との間で、難しさになったり苦悩になったり邪魔になったりはしないものなんですか?


古内
それはあまりないです。 感情や記憶は、自分の頭と心のいろんなところから持ってきて曲にしています。その作業が面白いし、ウソもないです。 あくまで自然体で書いていますが、私小説、という感覚もありません。

HIROMI
長い活動の古内サンですが、海外公演を含めてデビュー当時に考えてなかった出来事や活動内容が多く実現していると思います。 僕自身は夢を持ちません。どちらかと言えば、その時その時のちょっと出来ないだろうと空想や妄想した事を現実に行動に移して行ったら今の自分がいたって感じです。常にあるカルチャーに対する「欲」を形にした結果です。 このインタビュー自体もそうですね。十代から、やみくもに自分で借金せず会社を起こして服屋をするんだ!とバイトを朝までして頑張っていた時に、聴いて/ライヴに行って、力の貰ったアーティストである古内さんと一緒に「思考のやり取り」をさせて貰っている訳ですから。 話は戻りますが、今現在の古内さんのミュージシャンとしての「欲」って何が有りますか?良い曲を創るとは別のもっと具体的な欲が聞いてみたいです。勿論、個人としての「欲」もよかったら聞かせて下さい。


古内
博美さんがこうしてインタビューをしてくださっている経緯を伺うと、これも何かの御縁ですね! 私もいわゆる、夢、というようなドでかいものはあまり持っていない方ですが、「欲」ということで言えば、そろそろ自分の 店が欲しいです。

HIROMI
先程の海外ライヴでもそうですが、プライヴェートでも沢山行く事が多いと思います。古内さんが思う日本人の敢えて弱い部分/変えて行った方が良いと思える部分って何が有りますか?僕は最近ですと仕事で韓国に行ったのですが、韓国の方は日本人/欧米を均等に海外の文化として捉えている事です。それに比べるとどうしても日本では、アジアと欧米のカルチャーに対する「クオリティー外での差別」を感じる事が多いと思い、恥ずかしさを感じましたが。勿論僕は違いますけどね(笑)


古内
女性的な意見になってしまいますが、ファッションのTPO感覚が欧米に比べると日本人には少し欠けているかな、と思います。 行く場所や時間帯、誰とどういうシチュエーションで会うか、など、その時々によって自分の身なりを変える楽しさと必要性を、我々は知らずに育っていますね。

HIROMI
前回は古内さんのオリジナルの楽曲を誰にカヴァーしてもらいたいか質問させてもらいました。今回はもし映画のサウンドトラックを古内サンが創るとしたら、どんな内容で、どんなキャスティングが良いですか?


古内
毒でも薬でもない、どこにでもありそうな恋愛映画。ありがちな生死を扱ったストーリーではなく、でも、登場人物たちの心情描写にホロッと出来るような…。主演は不器用なフツウの男性役で、山田孝之さんがいいですね。

HIROMI
今回も沢山お話が聴けて本当に嬉しかったです。僕の今の力ではライヴハウスが精一杯ですが、新潟でイベントを止めないので諦めずにスペシャルゲストライヴでお待ちしております。可成り真面目に発言しております。


古内
この度はありがとうございました。こういった形ですが、再会できて光栄です。 新潟にはしばらく行けていないので、是非歌をうたえる機会があれば、伺いたいです。

HIROMI
最後に、読者へ一言お願いします!


古内
早く皆さんに近い場所で、歌える日が来ることを待ち望んでいます!



1年ぶりのFULL ALBUMが遂に完成!

■ ARTIST. 古内東子
■ TITLE. 透明
■ LABEL. Tearbridge Records
■ 品番. DVD付)NFCD27295/B 通常盤)NFCD27296
■ PRICE. DVD付)¥3,800(tax-in) 通常盤)¥3,150(tax-in)
-レーベル解説-
たどり着いたのはピュアな「透明な世界」。古内東子1年ぶりのFULL ALBUMが遂に完成! 2010年3月にリリースしたALBUM『PURPLE』から約1年。デビュー時より一貫して「恋愛」をテーマに活動を続けてきた古内東子が、たどり着いた場所が「透明」という紛れもなくピュアな世界。まるで恋愛を究極まで突き詰めた後の開放感にも似た楽曲の数々。開放感と躍動感に満ち溢れた、古内東子史上最高傑作とも言うべき作品の完成!

-遠藤博美 解説-
2004年のアルバム以来、久々のセルフプロデュース作品で、前2作と違いが明確にジャケットで分かります。
楽曲自体も前2作が「夕方〜夜」にかけてのアルバムだとしたら、今作は「早朝(此処がポイントだと思う)〜夕暮れにかけてのアルバムってイメージがします。曲に選ってはメイクのしてない素顔の古内さんって事ですね。第3者との会話でも外のお店や街中では無くて、自分の部屋の中での会話に聴こえてきます。インタビューでも古内さんが触れている通り7曲目の「できない」は以前からのファンや初めて聴く方にも、今までの古内さんを連想する楽曲だと思いますが、全体的によりナチュラルな印象が強いので、ある意味「答えの無い物語」で長く聴き込みたくなる様な特殊なアルバムかなぁ。ソウル色よりもシンガーソングライターの側面が強い作品ですよ。それにしても週末でなければ仕事を休んでライヴに行きたいです。大好き!!

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■古内東子オフィシャルブログ http://ameblo.jp/furuuchitoko/
僕も毎日読んでいます♪(SIDEMILITIA inc.代表 / 遠藤博美)



























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