FINCH

NATE BARCALOW

ファーストアルバム 「What it is to Burn」のリリースから10年を記念しアルバムを1曲目から再現するツアーを行い、今年2月に来日を果たした【 FINCH 】のインタビューを公開!!ライヴアルバム リリース&再来日決定!!

interviewer. 遠藤博美(SIDEMILITIA.inc代表)
interview. NATE BARCALOW(vocal , guiter)
Photo by 古渓一道




HIROMI
久々のインタビューですが、時間も限られているのも有りますし、NATEさんの事も考えると、多くの質問をするつもりも有りませんので、答えれる範疇でゆっくりお答え下さい。

本日は宜しくお願い致します。

今回のツアーはファーストアルバムの10周年を記念し、再現するツアーです。

NATEさんの僕の持つイメージとしては、どちらかと云えば苦手な企画だと感じるのかな?とも思ったので、発表された時は驚いたのが先ず最初の印象でした(笑)

時間の経過と共にあのアルバムに対する生みの親としての距離感を今は取れている感じですか?



NATE
あぁ、成る程ね(微笑)今でも「WHAT IT IS TO BURN」(ファーストアルバム:WIITB)は人生の重要な部分を占めているけど、あのアルバムの曲を演るっていう事に関しては、歳を重ねた事で変わってきたと思うんだ。

曲は関係無いんだ……ただ違うんだよ。年を重ねた後で向かい合うと。

どうだろう…少なくとも僕にとって今、歌詞を書く事にも対しても凄い変化を感じる。

何故なら、WIITBの歌詞を書 いたのはすごく若い時で、甘ちゃんの時でさ(微笑)

……そうだな、僕らは当時。まだ、とても弱々しい存在だったのかも知れない。

そしてその後、僕らは少しだけ閉ざされた様に感じたんだよね。

曲は今も大事な んだけど、聴くのと演るとは違うんだよね。

演る事に関しては、いつも楽しいしね。



HIROMI
僕自身のリスターとしても時間の経過によるファーストアルバムに対する変化は有ります。

最近思うのが、ジャンルは違えど分かり易さで例えますが、METALLICAの3枚目や5枚目のアルバムの意味合いをファーストで成し遂げたからこその、セカンドの展開だったりするのかな?と。

METALLICAも4枚目や6枚目の実験的と云うのは語弊が有るかも知れませんが、確実に前作の反動が有った筈です。

その事実がFINCHにとっても「メリットにもデメリットにもなった」と僕が考えますが、どう思いますか?



NATE
「ファースト」と「セカンド」はすごくかけ離れた存在だよ。

ファーストは子供が作ったような曲で、何も考えてないような感じだ。悪い意味じゃなくてね。

どんなバンドでも、ファーストアルバムとはそう云うもんさ。

セカンドにはものすごい労力を費やしたよ。ファーストで何もしてないってことじゃないけど、セカンドでは全く違うことをやりたかったんだ。

最初、沢山の人達がセカンドを理解できなかったって事は、有る意味では僕らのやりたいことが上手くいったってことなんだけどね。

時が経ち、今は理解してくれてるみたいだから良いんだけど。

この流れって、僕らにとってはある種、自然な発展だったと思う。アルバム毎に違う事をやりたいと思っていたからね。それが僕らがやろうとしていた事、目指していた事なんだよ。

だからといって全てのバンドが必ずしも実験的じゃなきゃいけないって事ではないよ。

自分達の築き上げたサウンドから方向転換することにおいて、境界線や自分達の従来の作曲方法を封印するっていう意味では、実験的だったのかもしれない…多分ね。






HIROMI
影響を受けたバンドに<DEFTONES>、<BLINK 182>、そして<JIMMY EAT WORLD>の3つをFACEBOOKで挙げていますよね。

勿論、その他にも沢山の影響を受けているとは思いますが、凄い興味深いバランスの3組を挙げていると僕は感じています。

<DEFTONES>の持つヘヴィネス、<BLINK 182>の持つパンキッシュ、<JIMMY EAT WORLD>の持つメロディック、この3つのポイントを中心に影響を受け、全く新しい音楽を創ったのがFINCHとも捉える事が出来ます。

まぁ、その貴方達が創り上げた新しい音楽の誕生も其れこそ10年以上も前になる訳です。

此処までは理解して貰えるでしょうか?



NATE
うん、そうだね。でも、メンバー全員の音楽嗜好が違うし、好きなものも違うんだ。

それらがフィンチの独特なサウンドを構成しているんだと思う。決して「ある特定のバンド」の「ある特性」を……それこそ、ポップ・パンクの曲やハードな曲を作る為に取り入れているつもりはないよ。

その辺は質問している君も分かってくれていると思うけどさ(微笑)

う~ん…「無意識に行われている努力」って言えば良いのかな?

聴いているもの全てが僕らの心に刻まれている。僕らは自分達が聴きたいものを知っているんだ。

その観点から言えば、特定のバンドというよりは音楽全般の良い部分を取りこんで いると云えるよ。



HIROMI
では、新しい音楽を完成させたからこそのクリエイターとしての心情だと、また更に新しい音楽の開拓、新たに影響を受けた事を反映した音楽をしたい欲求になると思います。

僕自身が今、貴方の音楽、つまりソロとしてでも聴きたいと願うのは、テクスチャーとしての「アコースティック・ギター」だけのシンプルな楽曲だったりします。

例えるなら<SYD BARRETT>や<NICK DRAKE>の様なシンプルな世界観です。



NATE
あぁ、うん。※意外なアーティスト名が上がって少し驚きつつも喜んでもいます。






HIROMI
NATEさん自身は現在、作品を制作する欲求って継続して生まれていたりしますか?

先程の話の続きになりますが、FINCHというイメージに依る受け手が多い為、新しい音楽性をフラットでニュートラルに聴いて貰えない可能性。

つまり、その部分が障害やストレスと感じて製作があ億劫になったりしませんか?

※この最後の部分が複雑過ぎて意図が伝わらず、もう一度質問して貰っています。



NATE
あぁ、そう云う事か。勿論、普段の地元ではFINCHの楽曲以外の音楽も演っているよ。

FINCHとはかけ離れたミュージシャンやバンド、違うジャンルからもインスピレーションを得ているからね。

だから実際、地元では沢山ライヴを演ってるよ。FINCHに関係の無い自分自身のオリジナルの音楽も製作している。楽しい事だし、自分自身が本当に楽しんでいる。

ソロとしてFINCHと同じ事をやり続けるよりも良い事だと思うよ。

ソロの楽曲に関しては「芸術において自分の限界を知る作業」って感じかな(笑顔)






HIROMI
僕自身、数多くのジャンルで4万枚以上の音源を所有する程の音楽ジャンキーでは有ります。



NATE
ワォ!!



HIROMI
それでも貴方の声は、本当に特別な感情を呼び起こしますし、他のヴォーカルでは味わえない心の何処かに直接訴えて来る凄いヴォーカルだと思います。

つまり貴方だけの声だから届く特別な場所が聴く人全ての心に有るからこそ、コレだけ愛されていると思います。

其処まで目の前で云われると困ると思いますが(笑)そんな声の貴方が共演したいヴォーカリストって誰だったりしますか?理由も教えて貰えますか?



NATE
うーん…よく聴くシンガーだと…MIKE PATTON(FAITH NO MORE)は才能溢れるシンガーで、彼の複数のバンドやヴォーカルとして参加している作品は殆んど聴いているし、楽しんでる。

CHINO MORENO(DEFTONES)は偉大なシンガーで、特にメロディーのセンスが素晴らしい。スクリームも凄いけど、メロディーセンスの部分が特に気に入っているんだ。

でも、違うタイプのTOM WAITSも好んで聴いてるんだ。違うスタイルの持ち主で、だからといって別に突拍子もない訳じゃないけど。

彼みたいな普通じゃないものを聴くって刺激的だよ。彼は卑俗的な感じがするんだ。

ちょっと海賊みたいな声にも聴こえるけどね(笑)

で、声に関してはどんなものを求めているか?なんてのは分からないよ。

声で通じるものって実際には分からないんだ。共通点を考えても、はっきり言えるのは「自分が聴きたいもの」ってだけで、具体的には浮かばないよ。

勿論さっき挙げたアーティストの様に好きなものがあるし、それは誰でも良いんだ。

決して有名や人じゃなくても、好きか嫌いかは当たり前だけど聴いた時に分かるんだよ。






HIROMI
明らかにそれ以前の時代の音楽とは違う「80年代に生まれたヘヴィでメタリックな音楽」(HARDCORE/HEAVY METAL)を20代で聴いていた方やプレイしていた方も、既に60代になっている時代となりました。

それはつまり、人類としては初の事なのです。此処まで激しい音楽がELVISやTHE BEATLESの様なオールディースとして年配の方々聴き続けていくのか?という点です。

プライヤーとして、そしてリスナーとしての貴方の考えをお聞かせ下さい。

因に僕は聴き続ける自信は有ります。40歳になりましたが、<NAPALM DEATH>をオーディオでプレイしてから、ベットに入る位なので。勿論、彼女は困っていましたけどね(笑)



NATE
寝る時にかい?(笑)でも、これは凄い事だと思うよ。どんなスタイルの音楽もこれからは特定の世代の為のものじゃないと思うから。

芸術の全て、好きなものは好き。それで良いんじゃないかな。

特にアメリカの僕らの世代が歳を重ねたら、今と同じようにHIP-HOPやMETALを…僕らの両親が想像もつかないような激しい音楽も聴いていると思う(笑)

音楽の…いや、社会の自然的な発展じゃないかな。僕は人類が最も基本的な部分で、芸術と繋がっている事実を凄い気に入っている。だからこの質問自体が僕にとって、とても興味をそそられるテーマみたいなもんだね。



HIROMI
今後、もっと歳を重ねても歌っていたり、叫んでいると思う?



NATE
歌っていたいと思うよ。今と同じくらい叫んでいる(スクリームしている)かどうかは分からないけど。歌い続けていることは確かだね。






HIROMI
今日は有り難うございました。

では、最後にファンの全てが気になっている事だと思う質問です。

FINCHの新譜はリリースされると思って良いのですか?



NATE
イエス!イエス!新しいレコードを今、作っているよ。絶賛作業中だよ。

リリース日とかはまだ決まってないけど、直ぐだよ。年内中にリリース出来たらって思っているよ!



HIROMI
そうですか!勿論、ファーストの様な音楽性をIRON MEIDENの様にずっと変わらず続けて欲しいと願うファンも沢山いるとも思いますが(笑)次回作が、どんなサウンドになるかを楽しみにしています!

因に僕の様に去年、念願の<PAUL McCARTNEY>のライヴに行き、THE BEATLESのナンバー同様に彼の新譜の楽曲も楽しめる人間もいますけどね(笑)



NATE
前の発展に関する質問に戻るけど、そんな感じ(新しいサウンドって意味合い)になる筈さ。

僕が何か特定のスタイルを目指したり、ファーストやセ カンドと同じ様なサウンド、過去にやってきた様なものを作ろうと試みたとしても、きっと違う作品になる筈さ。

僕らのやることはとにかく曲を書いて、演奏するってことだけだよ。

繰り返しになるけど、それが「芸術」っていうものじゃないかな。僕ら自身の心の声を聞いて、やることをやるだけなんだ。






HIROMI
今回は時間を作って貰ってどうも有り難うございました。僕やファンにメッセージを頂けますか?



NATE
FINCHのNATEだよ。

こんな悪天候になってしまい今回、君に逢えなかったのは残念だよ。

ファンの皆も来れなかった人がいるみたいだし……でも又、次の機会にね!!その時はより一層ハードに演る事を約束するよ。

本当に有り難う!!



以上です。
今回は突然の大雪による交通経路の麻痺で会場に行けませんでしたが、ご好意によりインタビューを代わりにして頂けました。
直接では無いので、微妙なニュアンスが伝わりづらかったりしましたが、次回にまた直接お話を聞けたら良いなと思っております。
8月5日(火)の一夜限りの東京公演、大注目です!!



Photo Gallery Photo by 古渓一道



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■ LIVE NEWS


米スクリーモ/ポスト・ハードコア・バンド、フィンチ(FINCH)。 来日公演を8月に開催。5日(火)に渋谷CLUB QUATTROで一夜限りのスペシャル・ライヴを行います。 なお、バンドはRazor & Tie Records移籍後初のニュー・アルバムを完成させたようです。

<FINCH Special Live 2014>

●8月5日 (火) 渋谷CLUB QUATTRO
開場 18:00 / 開演 19:00

[TICKET]
オール・スタンディング ¥6,000(前売り)ドリンク代¥500 別

※一般販売:6/28(土)〜
ぴあ(P:234-641)、ローソン(L:71502)、e+(QUATTRO WEB 先行:6/14-16、プレ:6/21-23)、岩盤

http://www.smash-jpn.com/



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■ RELEASE NEWS
アーティスト名:FINCH
アルバム名:WHAT IT IS TO BURN - X(輸入盤)

解説:
本作はファーストの発売10周年を記念したアメリカでの公演を収録したライヴCD&DVDの2枚組。
オーディエンスの熱唱を含めても分かる通りに、世界中にこの作品が与えたインパクトの大きさが分かります。実際に今が十代の子供達は体験出来なかった訳ですからね。
初来日とは違った楽曲の捉え方と成熟の仕方が堪りません。
今後もずっと影響を与え続けるパイオニアたるアーティストの名作再現が毎日でも体感出来る2枚組です。







FINCHギタリスト : Alex "Grizz" Linaresのインタビューもオフィシャルサイトにて公開中!!インタビューページはコチラ
































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